看護師と患者のためのストレスケア

ストレスケアの第一歩はセルフケアで自分を労わること

自分に合ったセルフケアの見つけ方

自分に合ったセルフケアの見つけ方

ストレスケアとは

ストレスを溜めこむと心身に悪影響を及ぼします。それを防ぐためには適度にストレスを解消することが大切ですが、これは応急処置にしかすぎません。時間はかかりますが考え方などを変えていく方が有効です。長期に渡って思考を変えていくことをストレスケアといいます。長い目で見ればストレスケアの方が一時的なストレス解消よりも高い効果を期待できます。

自分のことを知る

ストレスを溜めこまないようにするためには自分の考え方や行動パターンなどを知っておくことが大切です。人にはそれぞれ何か出来事があった時に頭に思い浮かぶ、心の癖や思考パターンがあります。「つい悪い方向に考えてしまう」などマイナス思考が強い場合はストレスが溜まりやすくなるといわれています。まずは自分の思考や行動パターンを分析してみましょう。自分の思考や行動パターンがわかれば次に同じような出来事に遭遇した時に「いつものように悪い方向に考えているが大したことではないはず」と上手く気持ちを切り替えることができます。

物事に対する捉え方

マイナス思考のままだとストレスが溜まりやすくなってしまいます。視野を広げて物事の捉え方を変え、マイナス思考を取り除くようにしましょう。頭の中で考えているだけだと自分の考えに捉われてしまうため主観的になりがちです。紙に書き出したり、周囲の人に相談したりしながら客観的に考えるようにしましょう。

睡眠をしっかり取る

睡眠不足が続くと脳をしっかり休めることができません。イライラしたり、集中力が低下したりと仕事にも影響を与えてしまいますし、自律神経やホルモンバランスも乱れてしまいます。睡眠はしっかり取るようにしましょう。目安は6~8時間です。

食事はバランスよく

ストレスが原因でうつ病などの心の病気を発症する人も少なくありませんが、うつ病は神経伝達物質であるセロトニンが不足するとなりやすいともいわれています。セロトニンはアミノ酸であるトリプトファンから作られています。トリプトファンは野菜や豆類、乳製品などに含まれているタンパク質がもとになっていますのでそれらの食材を積極的に食べるようにするといいでしょう。また、ビタミンB群やビタミンCもストレスケアに有効です。日頃からバランスのよい食事を心がけるようにしましょう。

自分の時間を作る

自分のために時間とお金を使うことも有効です。何でもいいので好きなことをする自分だけの時間を作ってみてください。気持ちがリセットされ明日も頑張ろうと前向きな気持ちになれます。

自分の状態を知りたいなら

ストレスが溜まっているかどうかは自分自身では気づきにくいものです。自覚した時には限界に近い状態だったということもあります。すぐに対処できるように日頃から自分の状態を把握しておきましょう。その際に有効なのが手軽に自分のストレス状態を測定できるアプリ「ストレススキャン」です。わずか数秒でストレス状態が把握できるとして人気が高まっています。

ストレスケアにおける看護師の役割