常に時間に追われているように行動するせっかちな人はストレスの影響を受けやすいタイプです。せっかちな人はスピーディーに行動する傾向があるため仕事の処理スピードが速いといった長所がある一方、短気な性格や競争心が強い、焦りを感じやすい、といった短所もあります。他人にも厳しく接するため人間関係が不和になりやすく、気に病んで不調をきたしてしまう人もいます。
誰に対しても愛想がよく人当たりのいい人もストレスを感じやすいタイプです。このタイプは他人に合わせてしまうため自分の感情を抑え込み、不満や不平を口にしません。怒りや不安など様々な感情を無自覚に溜め込んでしまい、突然心のバランスを崩してしまうことがあります。特に人間関係にストレスを抱えやすいので注意が必要です。
真面目な人は仕事に対して真摯に取り組み、細部にも手を抜きません。一緒に仕事をするうえで頼りになる存在ですが、完璧主義の傾向があり物事を深く考えすぎたり、頑張り過ぎたりします。そのため、思い通りにならないとストレスを感じてしまいます。
責任感の強いタイプは最後までやり遂げようとするエネルギーを持っています。安心して仕事を任せられるため、上司や部下からすると心強い存在です。しかし、このタイプは他人に頼ることを苦手としています。すべて一人で完結しようとするためプレッシャーや不安を感じやすく、物事が上手くいかないと思いつめてしまう傾向があります。
このタイプは努力することを惜しみません。揺るぎない信念を持って仕事に取り組むため長期的なプロジェクトに向いています。ただし、どのような困難があっても目標に向けて努力し続けてしまうため、耐え切れずパンクしてしまう可能性があります。
融通が利かない人は物事に対して臨機応変に対応することを苦手としています。また、曲がったことや規則に反することが嫌いなため納得できない場面があるとストレスを感じてしまいます。会社員の場合、会社の方針が途中で変わることもあります。新たな方針に納得できない場合は不満や不平を多く感じてしまうことでしょう。その結果、ストレスだけでなく会社そのものに不信感を抱いてしまう可能性もあります。
これはいわゆるロマンチストな人のことです。発想力が豊かな反面、理想を強く追い求めるため、現実とのギャップを感じた際にストレスを感じてしまいます。
ストレスなどが原因で体調を崩した人を専門的に治療する心療内科ではカウンセリングを重視しています。現代はストレス社会と呼ばれるほど多くのストレスに晒されています。これを受けて心療内科の社会的なニーズも高まっています。
一人で解決しようと頑張ることがかえって逆効果になってしまい、状態が悪化してしまう場合もあります。無理に頑張るのではなく誰かに相談するのも有効な方法です。家族や友人、メンタルケアの専門家の意見も聞いてみましょう。
嫌なことや苦しいことがあると精神的に大きな負担がかかるためそれをストレスだと思っている人がいますが、正しくは外側からかけられた圧力によって生じる歪みのことです。ストレスには悪いストレスと良いストレスの2種類あります。